2009年5月26日火曜日

タンマガーイ寺院の2009年国際短期出家コースについて

出家について

 現代社会には、「出家」は必要なことではないと思う人がほとんどです。しかし、毎日の生活の中で、何か欠けている、何か足りない、お金があっても自分の心が満たされないなど、皆さんはこのような考えを思ったことがおありですか。小さいときから、勉強がよくできれば将来は幸せになれるといつも両親や先生から言われしたが、本当にそれが正しい考えなのでしょうか。
良い成績をとるためにどれだけ大変な苦労を体験しましたか。会社で昇進するために他人と競争して、どれだけの苦しさを味わいましたか。結婚すれば、幸せになれると思う人がいるかもしれませんが、結婚している人はどれだけの人が幸せになっているのでしょうか。果たして、私たちは生まれてから死ぬまで、本当に幸せを手に入れることができるでしょうか。
私たちは、何か大事なものを忘れていないでしょうか。1度きりしかない人生で後悔しないためにも、まず、「なぜ苦しくとも、頑張らねばならないのか」を考えて見ましょう。もしその理由がわかれば、これまでとは違った視点で、これからの人生をよりポジティブに生きていくことができるようになるでしょう。 2500年前、ブッダは「本当の幸せとは何か」を人々に説きました。ブッダは、幸福の定義を二つに分けて説明しています。
1.物質的幸福
物質的幸福とは、肉体と物質の欲にとらわれていることです(財産や貴金属類、または夫や妻、子供など)。私たちは、物を所有することで幸せになれると思い込んでいます。しかし、この種の幸福感は長くは続かず、いつかは苦悩に変わります。例えば、多くの若者が、結婚相手を見つけることさえできれば、幸せになれると信じています。うまく理想の相手が見つかれば欲求は満たされますが、しばらくすると、疑惑、懸念、嫉妬、慢心、悲観、失望などの様々な苦悩が生じてきます。場合によっては、離婚に至ることさえあります。どのような幸福を得たとしても、それが物質的なものである限り、苦悩の原因となり得るのです。
2.真の幸福
この幸福は、財産や人などに頼らず、自分の内面から得られるものです。ブッダは、この幸福を探求するために命を賭けて瞑想を行い、ついには、内面からずっと探し続けてきたこの幸福の源を発見しました。この内面からの幸福こそは人の苦しみの果てです。
出家は、人の原点に戻す機械です。生活に必要な物だけを持ち、すべての心配や重責を下ろし、本当の輝く自分と再会し、心の原点に戻ることができます。また、出家はブッダが教え説き証明した自らの手で実践することにより幸せを会得できるもので、与えられた短い人生で重要な「生き方」を学べる機会です。
短期出家して得られるもの

1瞑想
瞑想によって日々のストレスが解消され心の平和を得ることができます。このことは世界多くの人々が宗教とは関係なく瞑想効果を認識してきています。このコースでは、基本の瞑想法から始まりそれぞれの個性や社会環境に応じたプログラムを実施します。心の平和を得ることによって、各自の生活が平穏なものになり社会生活に役立つ思考力も向上します。心の平和を得ることによって、社会や世界の平和に繋がっていきます。

2仏法学習
仏法とは一切衆生の心を癒し、人を救い、世の中を平和にし、ブッダの慈悲や一切の功徳を教え、争いをなくすものです。さらに、この世だけではなく来世においても生命に喜びを与え、無意味な人生を輝く価値あるものに変えてくれるものです。短期出家を通して仏法を学ぶことで、人生に今まで以上の安らぎと真の幸福を与えられます。

国際短期出家コースについて
 国際短期出家コースは、2003年にはじめて編成されました。修行目的は、青年たちの倫理観と道徳性の育成でした。片寄った学校教育だけでは、十分に倫理観と道徳性を磨くことはできません。
 学歴が高く知的な人が、その学識と技術の使い方を誤ることがあります。例えば、高度な物理学によって生み出された核爆弾は、第二次世界大戦中に使用され、人類は消えることのない傷を負いました。
したがって、学生の心の教育は非常に重要です。賢明な人は、教養と道徳性の両方を兼ね備えることで、その恩恵に与るでしょう。創造的で有益な方法で知識を使えば、それが世界平和に繫がるのです。
7年目を迎える今年は、平成21年7月5日から8月2日の4週間、英語・中国語・日本語の3ヶ国語で実施します。現在までの参加者は、異なった27の国籍から257人にもなります。さらに今回から、日本人・日本語のみの短期出家得度コースとして8月コースを設けました。修行期間は8月8日(土)から8月30日(日) 迄です。
人生のうちから見ればほんの僅かな間を僧侶として過ごす中で、その充実を図る為、原則としてすべて課程の参加を推奨します。修行期間は出家得度日を挟んで2週間ずつに分けます。最初の2週間は、基本的な瞑想を学び、説法を聞いて僧侶の戒律と生活方針の説明・教育を受けます。そしてその後、出家得度を受けて本格的な僧侶として2週間修行します。出家得度式は、毎年感動の涙を呼ぶ清らかで忘れがたい式です。僧侶としてからの修行は絵に描いたような美しい青い空と山に囲まれた環境で瞑想します。「比丘として生きる生涯は自ら輝き全てに明るさ暖かさを与える太陽の様に、自分と他人に『幸せ』をもたらす。」 (釈尊)
資格
国際短期出家コースに興味を持たれた方は、下の注意事項をお読みの上、申し込んでください。
○ 参加希望者が20才から55才までの健全な男性であること
○ 健康で、糖尿病、精神病、癲癇(てんかん)、喘息、腎臓病、薬物依存のような病気、または伝染病でないこと
○ 食事は寺院から非菜食(非ベジタリアン食)の食事が供給されます。宿泊は施設内で過ごします
○ 修行中の支障になるような責務・仕事が無いこと(一部の場合を除いて、修行中のメールや電話は使用禁止)
○ 修行監督の指示に従う心構えと姿勢を持っていること(修行はすべて修行監督によって指示されますが、自分自身にとって身体や健康等の害になってしまうようなことは自己判断で避けてください)
○ 8戒律を厳しく守ることに同意すること 
1.生き物を殺さない   
2.盗みをしない   
3.淫らな行為をしない   
4.嘘をつかない   
5.アルコールや麻薬を取らない 
6.食物を取ってはいけない時間(正午過ぎから翌日の日の出までの間)に食事を取らない
7.ロマンチックな歌や舞を視聴したり、行ったりしない・香水や装飾品をつけない
8.高い寝床や贅沢な寝床につかない8戒律を守って生活した経験が、自分の瞑想や平和で調  和の取れた環境を整えることに効果があるのを実感することができるでしょう。

何かご不明な点がありましたら〔director@ordinationthai.org〕にて質問を受け付けます。またはお電話でお問い合わせください。

総本山代表  ソムキャット比丘 (66)[0]86-327-7137 somkiat_japan@hotmail.com

竹田 (66)[0]83-109-7451

日本別院代表 田村 090-6033-2707 

タンマガーイ寺院及びタンマガーイ財団と東京大学が主催する大蔵経テキストデータベース研究会との共同研究

 タンマガーイ寺院及びタンマガーイ財団は仏教研究の発展のために、パーリ語文献協会(Pali Text Society、PTS)から許可を受け、PTS版パーリ語の三蔵経をプログラム化し、世界中の研究者にこのソフトを研究のために提供しています。2008年には東京大学が主催する大蔵経テキストデータベース研究会とタンマシャイ仏教大学との間で、大蔵経とPTS版パーリ語の三蔵経の共同研究の提携を結びました。この共同研究が完成すれば、世界の仏教界への有益な影響が期待されています。

2009年5月25日月曜日

タンマガーイ寺院の歴史ーその14


海外活動
国際社会への布教活動については、タンマガーイ財団は1986年世界仏教徒連盟に加盟、1988年には世界仏教青年連盟に参加しました。また、海外組織と協力し世界平和への様々な活動を行っています。
 寺院には世界27カ国に40ヶ所以上の別院があり、内面の平和を得て世界平和へ繋がるためのタンマガーイ瞑想法を広く紹介しています。Middle Way(中道)http://www.meditationthai.orgという外国人を対象にした瞑想コースを国内、海外で毎年数回開催しています。また、インターネットを通じて、ピースレボリューションhttp://www.peacerevolution2010.orgという、オンラインでの瞑想指導を世界中の外国人に行っています。

また、各国でのタイ王国との交友関係を築く活動も行ない、タイ文化に興味のある学生に勉強会の開催も行っています。
 将来も、タンマガーイ寺院とタンマガーイ財団は、これまでの方針通りに、つまり人々の心に良き種を蒔きながら僧侶や社会のリーダーなどを訓練して社会に欠けていると思われる道徳を教え、それぞれの地域繁栄のために役立てる決意なのです。

タンマガーイ寺院の歴史ーその13


慈善活動
 タンマガーイ寺院は、全てのタバコ、お酒や薬物を止めて、捨てる運動を奨励した結果、国内だけではなく海外においてもこの活動は広がっていきました。特に寺院境内には、タバコ、お酒や薬物などの一切の持込も使用も出来ないように、皆さんへの協力を呼びかけ実施されています。
更に、寺院はタンマガーイ財団と共に、公共のために様々な活動を行っています。例えば、国内・海外でのタバコを焼却し、お酒を捨てる運動を行いました。ナコーンラージャシーマ県、セーンサーン市にあるフジミの酒造工場を閉鎖することを援助しました。

 サゲーウ県にある一番大きいワイン工場を閉鎖する、サムダソンクラーム県にある売春宿を閉鎖すること、ガーラシン県とサラブリ県にある闘鶏ギャンブル場を閉鎖することなどを援助しました。このような様々な活動を行うは、人々を悪い行いやタバコ、お酒、薬物などから遠ざけるためであり、心の向上を図るためには、これらの薬物などは障害となるからです。
 このような運動の成果で、2004年WHO(世界保健機構)より世界初の僧侶としてルァンポー・タンマシャヨー住職は、このWORLD NO TABACCO DAY(世界禁煙日)賞を受賞されました。次いで世界平和への貢献から2005年ルァンポーは、ガンジー平和賞を授与されました。

 タイ南部の紛争によって266寺院が被害を受けているので、タンマガーイ寺院とタンマガーイ財団は、各寺院に生活必需品など必要なものを援助しています。このために全国の寺院に呼びかけ、一年間に50万人の僧侶を動員することを目標にし托鉢行事を数度にわたり行って、これに集まった数々の品々を南部寺院に贈呈しています。
また、南部の津波被害者に援助金を送って、無くなった人には供養式を行いました。

タンマガーイ寺院の歴史ーその12

仏教の教育を応援する活動
 タイにおける仏教繁栄の理由は、仏陀の教えをよく学びよく実践し、戒律の厳守と修行に絶え間なく励んで人々の尊敬を集めている僧侶達が指導にあたっていることからこそです。

タンマガーイ寺院では、善良な僧侶を育成するために寺院の中に仏教教理を教えるタンマシャイ仏教大学を設立しました。その学校では、仏教教理部・パーリ語学部などを開設しています。更に、他の寺院の仏教教理の向上のために、次のようなプロジェクトが設けられています。

 1.パーリ語を学ぶことを奨励するために、最高位9階級のパーリ語試験に合格した僧侶・沙弥の祝賀式を行っています。
 2.他の寺院の住職や地域社会の長老僧侶やリーダー僧侶を招待し、説法と技法を教育し寺院運営のシステムの紹介も行っています。
 3.仏教研究の発展のために、パーリ語文献協会(Pali Text Society、PTS)から許可を受け、PTS版パーリ語の三蔵経をプログラム化し、世界中の研究者にこのソフトを研究のために提供しています。2008年には東京大学が主催する大蔵経テキストデータベース研究会とタンマシャイ仏教大学との間で、大蔵経とPTS版パーリ語の三蔵経の共同研究の提携を結びました。この共同研究が完成すれば、世界の仏教界への有益な影響が期待されてます。

タンマガーイ寺院の歴史ーその11


24時間仏陀の教えを放送する活動
 24時間、世界中に衛星放送とインターネットを通じて、仏陀の教えを放送するというプロジェクトを開いています。このDMC番組は、2007年に米国映像界で最も有名で権威ある国際コンテストのひとつ「テリー賞」で12部門において受賞しました。
 この番組を毎日100万人に上る人々が視聴しており、仏教放送DMCを通して瞑想、因果応報などの仏教の教理と実践を学びながら、自分の暮らしに実践し役立てています。この仏教放送DMCのお陰で、社会における道徳が高まる活動が、次々と多く行われるようになりました。たとえば、タバコやお酒を断つ運動、カラオケや居酒屋を廃業する運動、ギャンブル(鶏闘の試合)をやめる運動、津波被害者を救済する運動、この被害で亡くなられた人々の追悼式の開催などです。
 現在、紛争の絶えないタイ南部での仏教寺院、僧侶への援助のために、仏教放送DMCが、この媒体として全国各地への援助呼びかけを行い、大きな役割を果たしています。

タンマガーイ寺院の歴史ーその10


Vスター
 Vスター、良き星というプロジェクトは、全国の小、中、高校生を対象に道徳を身につけることを目的にして、自分ができる身の回りの簡単な良い行いを毎日励行して、その結果を日記に書き記し、先生や両親に報告する、ということを指導しています。文部省が支援しているこのプロジェクトでは、年二回、参加者全員が揃った中で、省高官による成績優秀者への賞品授与式が開催されます。2008年度の参加者数は、50万人を超えました。このプロジェクトの実施によって、タイの小、中、高校生の道徳モラルが向上したと、全国から賞賛の声が挙がっています。