2009年5月25日月曜日

タンマガーイ寺院の歴史ーその12

仏教の教育を応援する活動
 タイにおける仏教繁栄の理由は、仏陀の教えをよく学びよく実践し、戒律の厳守と修行に絶え間なく励んで人々の尊敬を集めている僧侶達が指導にあたっていることからこそです。

タンマガーイ寺院では、善良な僧侶を育成するために寺院の中に仏教教理を教えるタンマシャイ仏教大学を設立しました。その学校では、仏教教理部・パーリ語学部などを開設しています。更に、他の寺院の仏教教理の向上のために、次のようなプロジェクトが設けられています。

 1.パーリ語を学ぶことを奨励するために、最高位9階級のパーリ語試験に合格した僧侶・沙弥の祝賀式を行っています。
 2.他の寺院の住職や地域社会の長老僧侶やリーダー僧侶を招待し、説法と技法を教育し寺院運営のシステムの紹介も行っています。
 3.仏教研究の発展のために、パーリ語文献協会(Pali Text Society、PTS)から許可を受け、PTS版パーリ語の三蔵経をプログラム化し、世界中の研究者にこのソフトを研究のために提供しています。2008年には東京大学が主催する大蔵経テキストデータベース研究会とタンマシャイ仏教大学との間で、大蔵経とPTS版パーリ語の三蔵経の共同研究の提携を結びました。この共同研究が完成すれば、世界の仏教界への有益な影響が期待されてます。

0 件のコメント:

コメントを投稿